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  • 執筆者の写真ふげん珈琲

ロースターで自宅でコーヒーを焙煎する方法

更新日:2019年12月24日

こんにちは。ふげん珈琲の焙煎士、吉村です。今回は自宅で焙煎ができるロースターについての紹介をします。

ロースターとは、生豆を焙煎するための機械で、主にコーヒー専門店が業務用として利用するものですが、自宅で焙煎することが可能なロースターも存在します。


焙煎所で使う業務用のロースターは、排気口などの工事が必要だったり、そもそも自宅に入らないほどの大きさだったりするのですが、中には、一度に焙煎できる豆の量が1kg未満のサンプルロースターと呼ばれる小さなものもあり、これらは自宅のキッチンで使えるサイズとなっています。




ロースターを自宅に設置するために必要なこと


小型ロースターは自宅で使えると言っても、特殊な機械ですので、設置の前には充分な確認が必要です。種類によって条件は異なりますが、以下の注意点があります。


①作業ができる広いスペースがあるか

ロースターは換気扇のある、ガス台の横か上で動かすことになりますので、あらかじめ設置できる広さがあるか確認してください。

また、ロースターが置ける場所に加えて、焙煎後は、豆の殻を冷ましたり、取り除いたりする作業があります。

キッチンの他に1~2畳ほどの作業できる場所が必要となります。


②ガス栓の取り付けが可能かどうか

ロースターの火力がガスの場合、キッチンのガス栓をホースで繋ぎ、ガスを供給します。

一般的な家庭では、ガス栓が余っていることがないので、ガス会社に依頼し、ガス栓の追加の工事してもらいます。

ちなみに小型ロースターは、カセットコンロで動くものや電力のみで焙煎できるタイプもあるので、

ガスの供給が難しそうであれば、それらを検討してみてください。

ちなみにガスのホースは、ホームセンター等で売っているもので構いません。


③換気が問題なくできるか

焙煎中や焙煎後はかなりの量の煙が発生します。焙煎中の換気だけでなく、焙煎後は部屋に煙が充満してしまうこともあるので、窓を開けるなどして部屋全体の換気を行います。換気扇のフィルターやファンはすぐにベタベタになってしまいますので、こまめにクリーニングして、換気力を維持しておくことも大切です。


③家主の許可があるかどうか

ガス栓の取り付けや、コーヒーの煙が内外から放出されることに関しては、家が賃貸の物件であれば、家主に許可を得ることが必要です。

また、自分の家であっても、近隣と煙や匂いのトラブルにならないか、あとは家庭内でも理解が得られるかどうかなど、煙や匂いについては、考えなければならない点があります。


自宅で使えるロースターの種類


自宅で使えるロースターはすべて小型になりますが、以下の種類があります。


①ガス式ロースター

ガスを火力とした小型のロースターです。一度に焙煎できる量は200g~1kg程となります。

手廻しで焙煎するものと電動で回転し焙煎するものがあります。

別名サンプルロースターとも呼ばれており、業務用でも焙煎の具合を確認するために使われます。

自宅でも使えますが、業務用を前提しているため、ガス栓や換気等、自宅に焙煎できる条件がそろっているかの確認が必要です。

ガスの調整や焙煎時間などは自分で行っていくため、美味しいコーヒーを作るためにはそれなりの知識や経験が必要になってきます。

プロ向けのロースターですが、コーヒーの焙煎を本格的な趣味としてやっていきたいと思う人にもお勧めできます。


②手網焙煎器(ハンドロースター)

焙煎する器具の中では最小のものであり、50g~100gくらいの量を焙煎できます。

取手のついたザルみたいな形状をしており、ガスに近づけて振り続けるいたってシンプルな焙煎器です。

数千円で買え、最もお手軽ですが、一度に焙煎できる量が限られているので、労力は一番必要になります。

自分用のコーヒーを作る分にはちょうど良いサイズかもしれません。

ただし、コーヒーの薄皮(チャフ)がどんどん落ちてきてしまいますので、掃除が大変という面もあります。


③家庭用電動ロースター

電力で動くタイプのロースターです。一度に焙煎できる量は100g~300g程となります。

家庭用として開発されており、AC電源のみで焙煎することができます。

また火力や焙煎時間などの調整がデジタルでできるなど高性能なタイプもあります。

テクニックは不要で誰でも使えるというのは良さではありますが、コーヒーの世界に入り込みたいという人には少し物足りないかもしれません。

自宅で焙煎したての美味しいコーヒーを飲みたいという目的の方にお勧めです。


ちなみに私が使っているロースターはこちら「Fuji手廻しロースター」http://www.fujiko-ki.co.jp/other/manually.htmlです。既に販売は終了しておりますが、珈琲ファンからの根強い支持があり、今なお限定的に再生産しているようです。シンプルな構造で扱いは難しくありませんが、目盛りや温度計がなく、自分の感性と経験が試される奥の深い焙煎の世界を味わえます。


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