コーヒーをこれから自宅で焙煎してみたいと思う人のための記事です。
第一弾は、生豆に関してです。豆ごとの味の違いを知ることも焙煎の醍醐味であり、もともとの豆が悪ければどんな焙煎をしても美味しいコーヒーができないと言われるほど大きな要素ですので、ぜひ読んでいただければと思います。
はじめて生豆から自家焙煎をする方へ
コーヒーを生業にする人でない限り、生豆の焙煎をする人は多くはないと思いますが、
コーヒーについてより深く知りたい、自分で美味しいコーヒーを淹れたいという方は焙煎から始めることをお勧めします。
まず、自家焙煎をするためには、家庭用の焙煎機が必要となり、その準備が終わったら、生豆を購入します。
生豆を購入できるところ
生豆の購入方法ですが、まずスーパー等の量販店で販売していることはなく、
コーヒーの専門店で購入することができます。
コーヒーの専門店の多くは、その場で焙煎してくれますが、生豆で購入することもできます。
コーヒー豆の価格ですが、焙煎込みの価格で販売していることが多く、同じ品質の豆でも店ごとに価格が違います。
生豆を買う基準は、全く同じ銘柄であれば値段が安いもので問題ないでしょう。
また、ネットで購入することもできます。
豆の価格を比較すると、お店よりインターネットで購入したほうが安く手に入ることが多いです。
ただし、送料がかかりますので、それなりの量を購入する人向けとなります。
コーヒー豆の種類について
コーヒー豆は、安いものから高いものまで様々な種類があります。
大きく分けて、見るポイントは、
①豆の種類②生産国(地方名・農園)③等級④認証
の4種類です。
①豆の種類
コーヒー豆自体の品種はいくつかありますが、普段飲んでいるコーヒーのほとんどが、「アラビカ種」か「ロブスタ種」のどちらかです。
一般的には、ロブスタ種は、品質はアラビカ種に劣るとされ、主にインスタントコーヒーの原料として消費されています。
販売している生豆では、記載が国名だけで、豆の種類の記載がなければ、ほぼアラビカ種と考えてもよいです。
また、「ティピカ種」や「ブルボン種」などの名前の記載がある場合もありますが、これはアラビカ種を細分したときの品種名です。
ただ、中には質の高いロブスタ種が販売されていることもありますので、興味があれば試してみるのもよいでしょう。
②生産国
生産する国ごとに豆の特徴があるので、どの国の豆を使うのか、という事はコーヒーの味を決めるうえで大きなポイントとなります。
国名だけでは、コーヒーの品質の良しあしは判断できず、それぞれの良さがあります。
品質を見るポイントですが、「地名」や「農園名」の記載があるかどうかである程度の判断ができます。
例えば、生産国「エチオピア」とだけ書かれているコーヒー豆は、エチオピアの具体的にどこの地方で作られたものかなどが特定されていない豆であり、
「エチオピアシダモ」と書かれているコーヒー豆はエチオピアの「シダモ地方」で生産されたコーヒーということがわかります。
さらに「エチオピアシダモ〇〇農園」となっていれば、その農園での豆のみを使っているという意味となり、より狭い範囲での分類がされていることになります。
狭いエリアであればあるほど、品質管理が行き届いていると考えられ、また特徴も出しやすくなります。
品質の良さは、農園名>地方のみ>国のみと考えてよいでしょう。
※生産国別のコーヒー豆の特徴
③等級
豆の種類を見てみると、「G1」とか「AA」など、見慣れない文字が最後についている場合がありますが、これは、豆の等級を表すものです。
国ごとに記載方法が異なりますが、欠点豆の多さや生産する場所の高低などで区別されています。
全国で統一した規格ではなく、それぞれの国ごとの基準を確認する必要があります。
④認証
「スペシャリティコーヒー」と呼ばれるコーヒーがありますが、これは各国にある「スペシャリティコーヒー協会」が認証したコーヒー豆です。
認証される条件は複数ありますが、大きくわけて「トレーサビリティ」「欠点豆の比率」「評価者による味のテスト」となります。
これも全国で統一した規格ではなく、どの国の協会が認証しているのか、などにより基準が変わってきます。
以上、様々な条件で、数多くのコーヒー豆が流通しているわけですが、品質がよい、とされている豆ほど、当然値段は高くなります。
どれがおすすめ、ということは言えませんが、種類や意味を理解し、作りたい味やこだわりポイントを決めることができれば、おのずと自分にあったコーヒー豆が見つかるはずです。